広島から上京して、2年が経ちました。
このブログでは、部屋探しの話をずっと書いてきました。オンライン内見だけで即決したこと、画面越しに確認したこと、初期費用の明細を見返したこと。そして、家賃で失敗したこと。
結論は「物件は正解、家賃は失敗」です。
じゃあ、もう一度あの部屋探しをやり直せるなら、僕は何をするのか。
考えてみると、変えないことの方が多かったです。やり方はだいたい正しかった。変えるのはひとつだけ、でもそれが一番大きいところでした。
変えないこと
オンライン内見で決める
これは今でも自信を持って言えます。
当時、現地に行かなかった理由はシンプルで、新幹線の往復に4万円かかるからでした。部屋探しの段階で4万円は出せない。だから全部オンラインで済ませました。
結果、部屋には2年住んで満足しています。もう一度やっても、僕は現地に行きません。地方から東京の部屋を探すなら、交通費と時間をかけずに数を見られることの方が価値が大きいと思っています。
見積もりがシンプルな不動産会社を選ぶ
初期費用の記事で書いたとおりです。僕は交渉が苦手なので、そもそも余計な項目を請求してこない会社を選びました。
この方法は交渉が要らないので、性格を問いません。次も同じようにします。
▶ 賃貸の初期費用、内訳を全部調べたら「言われるまま払わなくていい金」があった
職場からの近さを重視する
満員電車が怖くて、職場から2駅の部屋を選びました。ドアドア20分。
この判断自体は、今も間違っていなかったと思っています。通勤のストレスは毎日効いてきます。数字に出ない部分で、生活の質をかなり左右する。
ただし。
この「近さ最優先」を、次は少しだけ変えます。
変えること: 家賃と通勤時間、優先順位の見直し
変えるのはひとつだけです。
家賃と通勤距離のバランスを、契約前に決めておく。
今の僕の条件はこうです。職場から2駅、ドアドア20分。家賃は地元で住んでいた部屋の約2倍。
もう一度やるなら、こうします。家賃は8万円台まで。通勤はドアドア50分まで妥協する。
20分が50分になります。2倍以上です。正直、今の快適さを知っている身としては、これはかなり大きな譲歩です。
それでもこの数字にする理由は、はっきりしています。
特段贅沢をしているわけでもないのに、毎月の家計が赤字になる。この状態が、思っていたよりずっとしんどいからです。
外食も飲み会も我慢して、スーパーで数百円のものを買うか悩んで、それでも足りない。足りない分はボーナスで埋める。普通に働いて、普通に生活しているだけなのに、なぜか毎月お金が減っていく。この感覚は、通勤20分の快適さでは相殺しきれませんでした。
飲み会も、正直に「お金がないんだ」と言って断っていました。
「お金ができたら飲もう」
そう言って、まだ飲めていません。2年経ちました。
通勤時間は「毎日30分」、家賃は「毎月数万円」
こう並べると、当時の僕がなぜ近さを取ったのか、自分でも分かります。通勤の苦痛は毎日目に見えて襲ってくる。一方で家賃の重さは、契約した瞬間には何も感じません。効いてくるのは半年後です。
痛みの来るタイミングが違うから、契約のときには通勤の方が大きく見える。これが罠でした。
「バランスを決める」の中身
だから次にやるのは、先に線を引くことです。
物件を見る前に、家賃の上限と、許容できる通勤時間を両方決めておく。そして、その両方に収まる物件だけを見る。片方が超えたら、それは条件外。
前回の僕は、これをやっていませんでした。職場の近くで条件に合う物件を見ていたら、だいたい10万円前後で、それが自然と基準になった。相場に自分の予算を決めさせていたわけです。
数字を先に決めておけば、少なくとも相場に流されることはありません。
▶ 地元の倍の家賃を「大丈夫でしょ」で決めた結果——上京1年目の家計のリアル
まとめ
もう一度、上京の部屋探しをやり直せるなら。
変えないこと。
- オンライン内見だけで決める(新幹線代4万円をかけて現地に行く必要はなかった)
- 見積もりがシンプルな不動産会社を選ぶ(交渉が苦手でも守れる方法)
- 職場からの近さを重視する方針そのもの
変えること。
- 家賃は8万円台まで。通勤はドアドア50分まで妥協する
- 物件を見る前に、この2つの数字を決めておく
たったこれだけです。でも、これだけで2年分の生活が変わっていたと思います。
通勤20分は、本当に快適です。それは今も間違いなく、この部屋を選んでよかったと思える理由です。
ただ、その快適さは毎月の赤字の上に乗っていました。飲み会を断って、スーパーで悩んで、ボーナスで埋める生活の上に。
快適さにも値段がついています。契約する前に、その値段を自分で決めておくこと。それが、2年住んで分かった一番大きなことでした。
これから上京する人は、物件情報を開く前に、2つの数字を紙に書いてみてください。家賃の上限と、許容できる通勤時間。その2つが、あなたの東京での生活の形を決めます。


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